
ハムスターの寿命はおおむね2〜3年。人と比べるととてもみじかい寿命だからこそ、毎日のケアで少しでも長く、心地よく過ごしてもらいたいですよね。この記事では種類別の平均寿命や最長記録、寿命が短い理由、そして今日からできる長生きのコツまで、要点をやさしくまとめました。
目次
ハムスターの種類別・平均寿命

平均寿命は総じて18〜36カ月(1.5〜3年)が目安です。個体差・飼育環境で前後しますので、下表は参考値としてご覧ください。
| 種類 | 平均寿命の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ゴールデン | 1.5〜2.5年 | 体が大きめで穏やか |
| ジャンガリアン | 2〜2.5年 | 小柄で活発 |
| ロボロフスキー | 2〜3年 | 最小で俊敏 |
| キャンベル | 1.5〜3年 | ジャンガリアンに近縁 |
| チャイニーズ | 2〜3年 | しっぽが長め |
なお、ペットとしては稀ですが、ヨーロッパに生息するクロハラハムスター(European hamster)は長寿で、野外で最長8年、飼育下で平均5年と報告もあります(別種のハムスターです)。
ギネス認定の「最長寿」記録
飼育下での公式最長記録は4年6カ月(4.5歳)。イギリス・タイネアンドウィアで飼育されていたハムスターが認定されています。平均18〜24カ月に比べると、たいへん長生きですね。
なぜハムスターの寿命はみじかい?
一言でいえば「体が小さい=代謝が速い」ためです。動物は体サイズに応じて寿命や代謝がスケールし、小型ほど一生のスピードが速くなりがちです。
寿命をのばすための4つのリスク管理
- 病気:結膜炎・皮膚炎・消化器トラブルなど。予防が第一。
- ケガ:高所レイアウトや回し車の挟まりに注意。
- 脱走:コードかじり→感電リスク。ケージの施錠を。
- ストレス:夜行性。昼間は静かな設置場所に。
今日からできる長生きのコツ
1. 食事管理:主食はペレット+少量の野菜
- 主食は総合栄養食のハムスターペレットを中心に。
- 野菜やミルワームは少量をトッピング。与えすぎは肥満や下痢の原因。
- 巣箱に持ち帰った餌は定期的に回収(傷み・カビ対策)。
2. 飼育環境:温度・湿度を安定させる
適正環境の目安は温度20〜26℃、湿度40〜60%。10℃以下で疑似冬眠、30℃以上で熱中症の危険があるため注意が必要です。
3. けが防止のレイアウトにする
- 落差のある棚や足場は低めに。床材は厚めに敷く。
- 回し車は軸や隙間に指が挟まらないタイプを。
- 電源コードは保護カバーを付けるか届かない位置へ。
4. 脱走対策を徹底
- ケージ扉はカラビナ(ナスカン)などで二重ロック。
- 部屋を出入りする際はドアの開閉を習慣化。
- もしもの脱走に備え、隙間塞ぎと部屋区切りを。
毎日の“健康チェック”リスト
寿命がみじかいハムスターは、異変の早期発見がとても大切。下記を毎日サッと確認しましょう。
- 目・鼻・耳:目やに/濁り/鼻水はないか
- 口・歯:口臭・食欲低下はないか(不正咬合に注意)
- 毛並み:ツヤの低下や脱毛はないか
- おしり:濡れや汚れ(下痢)
- つめ:伸びすぎていないか
- からだ:触ってしこりがないか
ハムスターとのお別れと供養の方法

- 自宅の庭に埋葬(条例に従い配慮を)
- 自治体へ相談(対応可否・費用は要確認)
- 民間のペット霊園での火葬(合同/個別で費用差あり)
まとめ:寿命はみじかい。でも、濃く生きられる。
- 平均寿命は2〜3年(種類で前後)。最長記録は4.5歳。
- 寿命が短いのは体が小さく代謝が速いから。
- 温度20〜26℃・湿度40〜60%を保ち、食事・清潔・安全・ストレス対策で長生きをサポート。
寿命がみじかいからこそ、今日の1日を大切に。あなたの手で、ハムスターの“快適な毎日”は確実に伸ばせます。

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