電気やガスが使えない時でも、暖がとれて、さらに、調理もできてしまうロケットストーブ。思っていたよりも簡単に、作ることができたので、ご紹介しようと思います。
ロケットストーブを作るのに、前々からペール缶を知り合いに探してもらってたんですけど、少し小柄なドラム缶が手に入りましたので、今回はドラム缶(60ℓ)でロケットストーブを作ることにします。
出来上がりはこんな感じです。
ドラム缶の横から焚口が出ていて、上部にはフライパンや鍋などで調理ができるように仕上げます。ぜひ一緒にご覧ください。
ドラム缶を使ったロケットストーブの作り方
今回ロケットストーブを作るのに使用した、材料と道具は以下のとおりです。金額を表示しているものは今回購入しました。
- ドラム缶(60ℓ)
- パーライト(軽砂)70ℓ 2230円
- 煙突T字 φ120mm 810円
- 煙突L型 φ120mm 856円
- 煙突半筒 φ120mm 1191円
- キューブブリック 4個 172円
- 耐熱アルミテープ 1286円
- タガネ 1814円
- カナヅチ
- 電動サンダー
- マジック
- コンベックス
それと、今回は使用しませんでしたが、安全に作業をするため、軍手やマスクや、電動サンダーを使用するときは、保護メガネがあると安心です。必要なものがわかったところで、次からは作り方をご説明していきます。
制作時間としては2時間程度かかりました。
ロケットストーブの作り方は次の順番で行います。
- ドラム缶の穴をあける部分に線を引く
- ドラム缶に穴をあける
- ドラム缶と煙突を仮組をして煙突の長さをカットする
- ドラム缶と煙突をアルミテープで固定する
- ドラム缶の中にパーライトをいっぱいまで入れる
- 完成
次の項からは、どのようにして作ったのか、詳細をご説明いたします。
ロケットストーブの作り方1.ドラム缶の穴をあける部分に線を引く
まずはドラム缶に穴をあける位置に線を引きます。
ドラム缶上部の真ん中と横面の下から5cm程度空けた位置に、煙突をあてがいマジックで線を引きます。それと、よこ面の焚口の穴は5mm程度大きめに線を書きましょう。そうすることで、簡単に煙突L型を差し込むことができます。
ロケットストーブの作り方2.ドラム缶に穴をあける
次に、ドラム缶に穴を開けていきます。ドラム缶は、ペール缶よりも厚い鉄板でできているので、電動サンダーとタガネを利用して穴を開けていきます。
円く描いた線を電動サンダーまたはタガネで、ピザをカットする時のように、放射状に切り目を入れていきます。
コツとしては、線から円の中心に向かってタガネで叩いて、円の中心を最後に切ると綺麗な穴を開けることができます。
最初に側面を加工したのですが、中心を残さずに切ってしまったため、切りにくかったです。それと、ドラム缶の場合、側面の鉄板が山になっている部分は避けるのが賢明です。
山部分はかなり硬く、タガネで切るのに一苦労でした。タガネで叩きすぎて、へこんだ場合は内側から叩き出します。切り終えたら、内側に折り曲げておきます。
ドラム缶に穴を開ける時の注意点
電動サンダーもタガネで叩くのもすごい音がしますよ。なので昼間すること、大きな音で騒がれない場所で作ることをお勧めします。
折り曲げる時などに怪我をしやすいので気をつけて作業をしましょう。
ロケットストーブの作り方3.ドラム缶と煙突を仮組をして煙突の長さをカットする
煙突をはめてみて、きちんと収まるか確かめてみます。
L型は外しにくいので無理矢理に入れずに、入れにくければ穴の横面をカナヅチで叩いて穴を少し広げましょう。
煙突とドラム缶の上部が水平になるように、煙突半筒のL型とつながる部分をカットします。そして、カットした部分はL型とはめ込みやすくするため、バリをとっておきます。
カットしたら、煙突を組んで高さを確認。今回は100mmカットしました。長い分にはレンガやピンコロなどを置いて高さを調整できるので、長さを切りすぎないよう注意してください。
ロケットストーブの作り方4.ドラム缶と煙突をアルミテープで固定する
側面に開けた穴の煙突とドラム缶の隙間をアルミテープで固定していきます。
今回は100mm幅のアルミテープを2cm程度にハサミでカットして、放射状に貼っていきました。この方法はパイプのような筒状のものを固定するのによく使われます。
固定するときの注意点
アルミテープは高温に耐える物を用意しましょう。なぜなら、今回私が利用したアルミテープは、耐久温度が150度だったために、試しに燃やした時、テープの接着力がなくなりました。アルミテープの耐久温度、要チェックです!
ロケットストーブの作り方5.ドラム缶の中にパーライトをいっぱいになるまで入れる
煙突の固定がすみましたら、パーライトを煙突とドラム缶の隙間に入れていきます。粉ホコリが舞うので、マスクをして作業してくださいね。
パーライトはドラム缶の容量より少し多めに購入しておきます。煙突の体積分容積が小さくなっているにもかかわらず、60ℓのドラム缶なのに、70ℓ分入りました。
ロケットストーブの作り方6.完成
ドラム缶の中にパーライトをいっぱいに入れフタを締めれば完成です。
パーライトはなんども使っていく間に、少しずつ詰まっていくので、その都度足す必要があります。減り具合は、煙突とドラム缶の隙間から見えるので、毎回使う前にチェックしましょう。
まとめ
今回はロケットストーブの作り方をご紹介しました。
作ってみて思ったことは、想像よりもかなり簡単に作ることができるです。
タガネで切るときなどに、大きな音が出るのが少し気がかかりですが、電動サンダー・タガネ・ハンマーと少ない道具で作れますので、ぜひ作ってみてくださいね。
使った印象は、少ないマキでも、かなりの熱量を確保できそう、というかできます。ピザを焼いてみたのですが、裏面が少し焦げました。使いこなすには慣れが必要そうです^_^;
最後までお読みいただきありがとうございます。
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