お月見といえば、秋の風物詩ですね。おっさんになった私も子供だった頃に、みんなで集まってまん丸の月を眺めたこと、ばあちゃんがお団子やススキを飾って、お供えした後のお団子を食べるのを楽しみにしていたのを思い出します。

そんな楽しい思い出のあるお月見ですが、お団子やススキを飾っていたことは覚えていますが、なぜお団子やススキを飾るのか、何のための行事なのか、詳しく知りませんでしたので、調べてみました!
お月見の由来や意味を知り、お月見の楽しさをさらに広げていただければと思います。
それでは早速、お月見の由来をご紹介します!ぜひ一緒に見ていってください♪
お月見の由来や意味

日本には、かなり昔から月を鑑賞する風習がありました。
確かではありませんが、奈良時代もしくは、平安時代に中国から渡ってきた習慣だと言われています。
中国では唐の時代から秋の月を眺める風習があり、月を眺めながら、月餅(げっぺい)と呼ばれる満月に似せた餅や瓜、果物をお供えして、枝豆や鶏頭花を捧げます。
この風習が平安時代に貴族の間に広まり、さらに、武家や農民に伝わっていきました。
また、江戸時代にはお月見は秋の収穫を祝う行事でもあり、「芋名月」とも言われ、秋の作物である里芋やさつまいもなどを、お供えすることもあります。
それと、後述する十三夜(じゅうさんや)は、中国から渡ってきた文化ではなく、日本古来よりの文化です。
お団子やススキを飾る意味は?
五穀豊穣を祝い、感謝の表れとしてお団子やススキ、お芋をお供えし、お月様に感謝する。
農耕民族である日本人の風習ともいえますね。
現在のように、電気の明かりがない時代の月は、とても明るく感じたことでしょう。太陽と共にお月様を神聖なものとし、光を大事にする気持ちもわかる気がします。
由来や意味がわかったところで、次はいつお月見をすればいいのかをご紹介します。
お月見はいつすればいい?

今の日本で使われている暦(グレゴリオ暦)では毎年お月見をする日が変わってきます。
お月見は、「中秋の名月」や「十五夜」と呼ばれ、旧暦の8月15日に行います。
なので、
2017年のお月見は10月4日水曜日です!
それと、「中秋の名月」と、「十五夜」の呼び方には意味の違いがあります。
中秋の名月と十五夜の違い
- 中秋の名月
旧暦8月15日のお月見を指します。
- 十五夜
旧暦の15日の夜を指します。つまり、毎月十五夜はあるということです。
つまり、中秋の名月は旧暦8月15日のお月見だけの呼び方なんです。もし10月が「中秋の名月」の場合、9月のお月見は「十五夜」と言うことになりますね。
旧暦の調べ方
最近はスマホアプリでも旧暦カレンダーなどが無料で提供されていますので、アプリの検索で「旧暦」を入力して出てきたアプリの中から、お好きなもを使うのがいいと思います。一応、今後の中秋の名月の日を書いておきますね♪
- 2017年:10月4日
- 2018年:9月24日
- 2019年:9月13日
- 2020年:10月1日
- 2021年:9月21日
次の項では、お月見の雑学をご紹介します。詳しく知ることで、お月見がさらに楽しくなりますよ♪
お月見の雑学
お月見は十五夜だけでは縁起が悪い?

お月見というと、十五夜ばかりに目が行きがちですが、もう一つ旧暦の9月13日に十三夜というものがあります。
十三夜は別名で豆名月や栗名月といい、昔は十五夜と十三夜どちらもお月見をすることで、初めてお月見をしたといっていたそうです。
どちらかだけの場合は、方月見といい、縁起のいいものではないとされていました。
なので、十三夜にもお月見しましょうということですよね♪
十五夜は満月じゃない時もある

旧暦の8月15日に行うお月見ですが、必ず満月というわけではありません。
1日から2日ほどずれることが多いです。
なぜずれるのか、その理由は、満月は、太陽と地球、そして月の位置関係で決まります。その位置を旧暦(太陰暦)で正確に割り込むことができていないんです。
お団子の供え方・飾り方

- お団子の数
諸説ありますが、基本的には、十五夜の時には15個、十三夜の時には13個お団子をお供えします。
お団子の飾り方
- 15個の場合
1段目に9個(3×3)、2段目に4個(2×2)、3段目に2個
- 13個の場合
1段目に9個(3×3)、2段目に4個(2×2)
お団子の飾り方は動画で見てもわかりやすいと思います。作り方とともに確認してみましょう。
15個の場合、一番上が2個になるんですね。
お団子をを飾る器
正式には三方(さんぽう)と呼ばれる、白木でできた器に、白色の紙をしいてその上にお団子を飾るのですが、三方なんて一般家庭にはありませんよね?
そんな時は、小さなお盆や、お皿に白い紙をしいて飾れば良いでしょう♪
お芋も一緒に飾る
別名である芋名月にちなんで、ススキ、お団子と共にお芋(里芋やさつまいも)もお供えしましょう。飾る器は、三方やざる、お盆などでOK。
飾る場所
お月様へのお供えなので、一番良いのはお月様が見える場所ですが、おけない場合は、床の間やテーブルの上などに飾りましょう♪
お月見の由来や意味をご紹介しました。中国から入ってきた文化だったんですね。そして、お団子やススキ、十五夜にはお芋、十三夜にはお豆や栗をお供えするのは、農作物が豊作であることに対する感謝の意味を形にしたものということがわかりました!
実家は農家だったので、感謝の意味を込めて、お供えしてたんですね。
私もばあちゃんを見習って、今年は十五夜と十三夜どちらもお月見をして、季節のうつろいをのんびりと感じたいと思う今日この頃です。
最後までお読みいただきありがとうございました。